ネットワーク

■PLCを使ってみた(2006.12.12)
■関連会社との接続(2006.7.3)

■CD起動ルータ(2006.5.22)

■DHCP専用ルータってないんですか?(2006.5.8)

EDIの罪悪(2005.3.13)
■高速モバイル(2005.2.27)
■古い?ウィルスに感染??(2005.2.6)

■端末管理ツール(2004.10.31)

■ネットワークがダウンしました。(2004.8.19)
■ルータを交換しました。その後。(2004.7.7)

■ルータを交換しました。(2004.6.16)
■HUBの過熱トラブル(2004.4.30)
■光接続のトラブル(2003.7.20)
■LANコネクタの配列(2003.5.13)
■HUBのスピード(2003.4.21)
■HUBとケーブルの管理(2003.4.8)
■プリントサーバが異常通信(2002.9.9)
■使いやすくなったMACのネットワーク共有(2002.6.6)
■プリントサーバの選定(2002.5.23)
■ARPコマンド(2002.5.19)
■プリンターを変えるとき注意すること(2002.4.2)
■リコープリンターとPCIプリントサーバ(2002.3.22)
■WAN上にIPを開通(2001.9.15)
■プロトコルの変更(2001.8.26)
■異常通信(2000.9.24)




管理人運用の姉妹サイトもよろしく
京王帝都5000系第二の人生
京王5000系メモリアル撮影会

 


■PLCを使ってみた(2006.12.12)

  PLC(PowerLineCommunication:高速電力線通信)アダプターがついに発売された。パナソニックPLCアダプターBL-PA100KTだ。親機と子機がセットで同梱され、それぞれ電源コンセントに接続することで、両者の間がネットワークで接続される。双方にコンピュータやルータをLANケーブルで接続すればすぐ使い始められる。正式にはHD−PLC方式と呼ばれる伝送方式は、55Mbpsの実効値を実現することになっているがその性能をテストした。

左 構成の概略説明 
右 本体とパッケージ 
  <クリックで拡大します>


(1)減衰試験は良好
  管理人の家は2階に光ファイバーとルーター、サーバ類があり、1階の居間でノートコンピュータを利用することが多い。早速2階に親機、1階に子機を置き、どの程度の効率でネットワークを実現するのかテストした。

○測定1
  2階のサーバに直接接続したコンピュータからサーバにファイルを転送。
それにかかった時間を測定。

○測定2
  2階のサーバにPLCの親機を接続。
  1階のコンピュータにPLC子機を接続。
  1階のコンピュータから2階のサーバへファイルを転送。
  それにかかった時間を測定。  

○測定結果集計
  測定1,2をそれぞれ10回実施して集計する。
  なお時間計測はソフトウェアを利用。

 結果は以下のとおりだ。数値はネットワーク速度Mbps。
 直接接続した場合、29Mbpsであるのに対し、PLCを経由すると22Mbpsとなった。

Mbps 測定1 測定2
1回 31 25
2回 30 20
3回 28 21
4回 30 21
5回 28 21
6回 28 23
7回 27 21
8回 32 23
9回 30 26
10回 28 21
平均 29.2 22.2

従って、減衰率=(測定1平均−測定2平均)/測定1平均 ≒24% という結果だ。

 独自のファイル転送テストでの結果であるから、絶対値よりも、1階と2階の相対差をご参考願いたい。家電製品のノイズが常に行きかう電力線はPLCに少なからず影響を与えるとされるが、管理人の自宅のケースでは大きな減衰は見られない。
 ちなみにこれまで利用していた無線LANは、IEEE802.11gを利用できる比較的高速なものだったが、同じ測定方法で半分以上の減衰が見られ、何よりも不安定であった。

(2)ノイズの影響は見られない。
  テレビやラジオへのノイズの混入は見られない。地上波アナログ、デジタルともサージやピックが入るなどの問題はない。逆に製品が影響を受けやすいとする、コンピュータや電子レンジなどの高周波ノイズも問題ない。IH製品なども恐らく大丈夫ではないだろうか。無線LANの当時は電子レンジを使用するとネットワークが切断したが、PLCはそんなことがない。コンピュータを見ながら料理ができるのだ。

(3)使い勝手
  先に書いたとおり非常にコンパクトな筐体である。



左 本体前面。インジケータランプが並ぶ。
右 本体背面。上が電源、下がLANコネクタ。
  <クリックで拡大します>

 本体背部にコンピュータやルータ側と接続するLANコネクタ、ネットワークと本体電源供給を兼ねた電源コネクタが各1。前面に3つのインジケータランプ。上面に初期化などで使うSETUPボタンがある。特筆は電源を内蔵している点である。大きく重たいACアダプタをぶら下げて、本体の小型軽量を謳う製品が多い中、電源ケーブルとLANケーブルのみで非常にすっきりとレイアウトできる。長時間利用しても発熱はほんのり暖かい程度。夏場でもさほど上昇しなだろう。
  ただし問題もある。電源にテーブルタップをはさむと通信ができない。壁コンセントにすると嘘のようにつながる。1口の延長ケーブルでの接続は確認したが、添付の電源ケーブルが45cmと短くしてあることからもあまり延ばさないほうが良いのだろう。
  コンセント数の少ない一般家庭では非常に厳しい。タコ足はもちろんまずいが、二股プラグを使う程度は許して欲しいものだ。

(4)総合的に見て
  製品自体は性能も高く非常に良くできている。配線工事のできなかった賃貸住宅などでは2万円で実現するこの環境は朗報である。ただしノイズ問題は、無線帯域への漏れこみや高周波ノイズによる様々な被害の可能性があり、無線業界やアマチュア無線愛好家からの訴訟も起こっている。法務省や総務省の見切り発車と言わざるを得ない。
  管理人の環境では幸い問題はなかったが、電源を共有する集合住宅などは注意が必要だ。思わぬ近所トラブルにならぬよう、利用時にはぜひ自宅のテレビやラジオのノイズ混入をチェックしてほしい。そして少しでも影響があれば、必ずご近所にもノイズで迷惑をかけていないかを確認してほしい。また親機子機の組み合わせが接続条件とはいえ、どんな敵がいるかしれない。無線LANほどではないにしても外部侵入には気をつけたい。

 
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■関連会社との接続(2006.7.3)
 先月は関連会社を1社接続するためネットワーク改造をした。次期導入予定の業務システムを、関連会社と共通化するため、ネットワークの統合の必要を生じたのだ。長年交流のある関連会社とはいえ、お互いに10年近く独自でネットワークを築いてきたから、いざ接続となると双方のいろいろ違う点を調整しなければならない。国が一緒になるのと同じくらい大変だ。
 下記で、左側の水色エリアがうちの会社で、今度接続したのが中央下のピンクで示す関連会社だ。中央の接続部分は業務サーバを置くデータセンターで、関連会社接続と、共通で利用するインターネット接続の2種類のファイアーウォールを通す。うちからはインターネットと業務システムは接続できる(グリーンのライン)が、関連会社へは接続できない(赤のライン)。関連会社側(紫のライン)もほぼ同様だ。

 ファイアーウォールやレイヤースイッチの技術的な調整は双方のサポート会社がやってくれるのでさほど苦労しなかったが、情報部門の担当としてはポリシーを明確に決めなければならない。

(1)業務サーバとインターネットを共同利用とする。
(2)会社間の直接接続、経由接続は一切しない。
(3)別のバイパス線や冗長回線を持たない。
(4)無線LANは禁止。
(5)必要としないアドレスやポートはすべて明示的に遮断。

 どちらかがどちらかのポリシーに合わせないといけないから、相手情報部門の担当者とのコミュニケーションに非常に神経を使った。(3)の冗長回線禁止は、ネットワークの安定継続という意味では逆であるが、情報管理の性格上、データは決まった経路をただひとつ通過することが必要であり、バックアップ回線を無くすという意味ではない。事故停止による冗長回線はもちろん考えてある。
 無事接続を完了したが、妥協しないといけない点もあった。それは(4)。先方は無線LANが主流であり、その多さから有線化は一度見送らざるを得なかった。世間では無線LANの見方も変わりつつあるが、うちの会社は現行はNGである。年内か遅くも春までには廃止をめぐって結論を出したい。
 今後も来年に向けて、関連会社との接続統合を予定する。


■CD起動ルータ(2006.5.22)

 故障するとサーバに次いで困るのがルータ。停止の及ぼす広範な被害はサーバより大きい。業者がサポートしていればこれに従うべきだが、誰も面倒を見てくれない事情がある場合は、交換までの時間つなぎに役立つのがLinux Live-CD Router
 CD1枚にLINUXサーバとファイアーウォールやDNS、DHCPなどの基本サービスが収録してあるから、CDROMを持つ386系コンピュータさえあればすぐ代替ルータとして利用できる(ただしセグメントを変換する用途にはボードを1枚追加する必要あり)。さらに設定はフロッピーメディアに保存するため、これに利用したコンピュータ自体も一切変更しない。
 ローカルでDHCPサーバを起てていたが、先日大規模なネットワーク変更をした際に壊してしまった。急遽これを古いコンピュータでブートし、場をしのいだ。
 上記ページからCD1枚分のイメージファイルをダウンロードし、CD−Rに焼くことで製作は完了する。このCDでコンピュータを起動すると、LINUXが起動し、シンプルな起動画面が表示される。デフォルトで用意されたユーザ名root、パスワードcdrouterでログインする。もちろん管理者パスワードは変更できるし、他のユーザも自由に作成できる。

 netconfigと入力し、ホスト名、ドメイン名、IPアドレスのほか、必要に応じてDHCPのスコープ等を設定する。IPアドレスの初期値は192.168.1.1で設定されている。

 設定した内容は、configsave /dev/fd0 によりフロッピーメディアへ記録される。次回よりフロッピーディスクドライブにメディアを入れたまま起動すれば前回記録した設定で、入れてなければCDのデフォルト設定で起動する。
 また別のコンピュータから、そのアドレスをブラウザで開くことでGUI設定画面が表示される。これについてはうまくすべてが機能しなかったので改良を望む。

 もしもの場合に、このCD1枚と使い古しのPC1台あれば、安心である。もともとはネットワーク環境のテスト用なので、永続利用は薦めないが、2〜3日の暫定利用であれば充分な働きをする。難点は日本語マニュアルが配布されていない上に、日本の利用者の情報もサイト上には数えるほどしかない点だ。配布はフリー版とWEBMINをセットした商用がある。少し継続してリポートする。


■DHCP専用ルータってないんですか?(2006.5.8)

 社内のネットワーク機器は今、冗長化を求められている。通常、バックアップ機器の設置と機器分散によりこれを実現する。これまでうちの社内のネットワークにおいて、インターネットやWANの接続ルータは、@ファイアーウォールADHCPBセグメント変換と、複数の機能を1台で受け持っていたが、ファイヤーウォールを専用機に、セグメント変換をL3レイヤースイッチにそれぞれ受け持たせることにより、機器分散を実現した。これまでのようにルータ1台が故障したらすべてが停止するということはなくなった。しかし、DHCPだけが残った。DHCPぐらいサポート会社に任せずともこちらで作ってやろうということで、別立てのDHCPを市販ルータで設定したのだが、これがどうにもうまくいかない。
 DHCPとは、固定アドレスを持たない端末に、接続の都度アドレスを発行して、接続を許可してやる機能である。セキュリティ上決まったアドレスを持たないというのは良いことではないが、他の事業場や外部へ持ち歩くことの多い携帯型端末(B5サイズのノートPC)は、この方式で社内接続している。
 DHCPにより配布されるのは、
 @IPアドレス(+サブネットマスク)
 Aゲートウェイ
 BDNS
 ここで、大事なのはゲートウェイである。ルータがすべてを受け持っていた場合は、ゲートウェイは自分(ルータ本体)のアドレスを接続端末に配布すれば良かったが、DHCPを配布するルータを別立てにした場合にそのルータは、自分のアドレスをゲートウェイとして配布したのでは、端末はDHCPルータをWANやインターネットの接続口と思い込み、それらサービスへの接続ができない。詳しくは下記図をつらつら眺めてほしい。(クリックで拡大します)

←クリックで拡大

 管理人はDHCP機能搭載!と謳う、プラネックスコミュニケーション社BRL-04URを購入して設定を行なった。しかし、DHCP機能として配布できるゲートウェイアドレスは自分のアドレスのみであった。同社に問い合わせの際に、「では別の上位機器ではできるのですか?」と聞いたところ、「他の機器もできません。そのような機能が必要であれば、DHCPルータでインターネットに接続してください」との回答。法人用途でもある程度行けると信頼していた同社のこの対応には非常にがっかりさせられたが、他社のルータもそれが多いらしい。インターネット、ファイアーウォール、DHCPすべてをルータ一台に集約した用途(家庭用?)しか想定していない。
 企業のネットワーク機器がこれまで以上に重要性を担っているこの時期に、家庭用に毛の生えたような製品しかラインアップせず、そのくせ法人市場に介入する大手メーカーたちには非常に疑問である。  

 *何百万円もする超法人級の機種はこの限りではない。
 *調べた結果、YAMAHAルータは家庭用(10万円以下)でも全機種対応している。


■EDIの罪悪(2005.3.13)

 EDIをご存知だろうか。企業のOA管理をやっている方であれば、導入で少なからずもめた経験があるのではないだろうか。
 EDI(Electronic Data Interchange)は電子データ交換と訳され、データのやりとりに発生する無駄をなくしたシステムである。これを企業活動では、定期的継続的に決まった客先と取引する場合に、その都度発注内容を電話やFAXで受け取るのでなく、直接注文主に注文データを送信してもらい、それをそのまま製造、発注データとして処理することに利用する。従来までの注文内容を人が聞いたり書いたりしたものを、あらためてシステムに打ち込んで処理するのと異なり、効率や発注スピードのアップ、発注間違いなどのトラブルを防ぐことができる。
 しかしこのシステムは共通した規格が全くない。管理人の会社の場合は注文をEDIで受ける立場であるが、注文主ごとにEDIシステムが異なる。インターネットを利用するもの、専用線へ接続させるもの、アナログ回線に接続させるもの、IPSECを利用して接続するものなど、注文主ごとにばらばらである。注文主は「注文が入れてあるから見に来い」と言わんばかりに注文を引き出すための様々な処理を強要する。様々なソフトウェアを導入させられ、ネットワークの設定変更も個別に行なわなければならないから、機器の統一性や安定稼動などあったものではない。
 しかし我々システム管理者側は、導入したくもないこれらシステムを導入しなければならない。導入しないと取引ができないと注文主ばかりか利用者側からも「どうにかしろ」と迫られる。前述のように社内標準でないシステム設定が原因で機器も不安定にもなるから利用者側からクレームも出る。やむなく対応すればオペレータには「わたし忙しいんですけど!」と溜め口を吐かれる。誠に馬鹿らしい。
  これまで社内ネットワークを守るために、吟味しながら導入してきた機器やネットワークが、注文主たちの勝手なできそこないシステムで台無しである。自分たちの都合で押し付けるのはいい加減にしてほしい。


■高速モバイル(2005.2.27)

 会社に訪れた電話会社KDDIのPRで、モバイル用携帯のデモ機を一週間貸してもらった。エアエッジ(ウィルコム(旧DDIポケット))や、@Free(NTTドコモ)に対抗すべくauのCDMA1XWINを利用する。本体はW01K(京セラ製)で、パソコンのPCMCIAカードスロットに挿入して利用する。



上左 W01K本体  上右 アンテナは立てなくても十分な感度であった。
下 パケットカウンター 通信料がわかるので使いすぎが防げる。KDDIのサイトから無料ダウンロードできる。


 今やモバイルは花盛りで、電車内でもモバイルコンピュータを利用しているのを見かける。同機はエアエッジの32KBPSに対して2.4MBPSの通信速度である。32Kも2.4Mもあくまで公称値であるが、公称値比較で80倍の差であれば実際の使用感もかなり期待できる。メールだけでなく様々なコンテンツの閲覧や大量データの送受信も可能となるかもしれない。
 速度以外のメリットはWindows-XPであれば特別なドライバを必要としない点である(MACへの対応はエアエッジ同様専用ドライバを必要とする。)。現在社内の携帯型コンピュータにはエアエッジを配布しているが、これを使えるようにするには利用者の機器を一度回収してドライバを導入する作業が発生する。W01Kはこれに対して新たにドライバをインストールする必要がないから、本体を配布すれば利用者側で若干の接続設定さえすれば使い始められる点が大きい。
 使用感であるが、確かに速い。であるが実際は管理人のオフィスのある都会でも、狸を見かける管理人の住まいでも100KBPS以下での接続となった。営業からは「実質500KBPS出ます」との話であったのできっと接続条件があるのだろう。それでもエアエッジの公称値の3倍、据え置きアナログモデムの2倍の速度であるから、メールはもちろん通常のホームページの閲覧であればストレスを感じない。さすがに前述で期待した大量データの送受信は厳しいが。料金は定額のエアエッジに対して、基本料(あるところまでパケット料込み)+従量制(基本料込み分を超えた部分)のタイプしかない。(料金表参照)パケットカウンター(上図)や利用料超過お知らせメールなどの機能があるが、やはり使いすぎを気にすると、どうしても通常より通信に時間のかかるモバイルとしては魅力がかなり半減する。エアエッジは32KBPSで月およそ6000円であるから、例えば1万円以下の定額サービスができれば、ドライバ不要のメリットと併せてかなり強力な商品となりうるのだが。



■古い?ウィルスに感染??(2005.2.6)
 またやってしまった。社内にウィルスの拡大を許してしまった。だが、今回はBLASTER、SASSERといったネットワークをダウンさせる凶悪なものではなく、何を目的とするのかよくわからないものであった。ただしその感染スピードは恐るべきものであった。
 名前は「BKDR_SDBOT.CN」という、バックドアタイプのウィルス。トレンドマイクロによるとすでに2年も前のパターンファイルで対応している古いウィルス。仮に検出が認められても、感染はしないはずなのだが、Windows−XP機のみが次々と感染し、感染は全端末の20%に達した。ただし不思議なのは、同じWindows−XPであっても感染するものとしないものがある点。同じHUBにつながる隣あった機器であるにもかかわらずだ。ウィルスバスターのパターンファイルはもちろん、OSのWindowsUpDateも最新にしてあったが効果がなかった模様。OSがどんなに脆弱性を埋めても、入っているアプリケーションが穴を開けるという話を聞いたことがある。案外そのセンか? 
 状況は終息した(発信源がいなくなった?)が、ひたすら駆除してまわるだけで、再発防止策も抜本的解決策も見つからないままである。


■端末管理ツール(2004.10.31)

 管理人は悩む。OA化OA化でコンピュータを配りまくる現状、忙しさのあまり、端末1台1台の設定管理などしていられない。正直言って事業場に配り終えた機器の設定はまちまちになってしまった。新しいOSが出ると職場に適した設定を利用者に提供するために、実験やテストを繰り返した上で設置したいところだが、その時間もないまま見切りで設置し、そうこうしているうちに次のOSが出てというのが実情だ。Windows-XPの現役期間が長く落ち着いているため、ぼちぼち満足の行く設定になってきたかなという程度。
 ネットワーク上のコンピュータの設定を知るツールは数あれ、それらの目的は稼動中の機器の状況を知るためであるが、以上の状況から管理人はこの手のツールを使って、すでに設置した機器に残るセキュリティ不具合を、ネットワーク上から追いかけて確認するのに利用する。本家マイクロソフトが提供するMicrosoft Baseline Security Analyzerを紹介する。使い方は調べたいアドレス範囲を指定してスキャンするだけ。セキュリティに問題のある端末を調べることを主題にしており、プロファイル情報はコンピュータ名とIPアドレス等わずかな項目に限られる。特にリモートデスクトップや共有設定等脆弱性に結びつきやすい部分の不安要素をかなり詳細にとらえ、この点は同様の他のツールには見られない。より法人向けと言える。


 起動画面。OSの一機能のような画面で扱いやすい。OS供給元ならでは。
 (開発元はShavlik Technologies



 「WEBサーバでないコンピュータはIISを停止した方が良い。」との診断結果。

 ちなみに余談であるが、スキャンアドレス範囲をインターネット上のグローバルで指定すると、ファイアーウォールがなかったり、あっても脆弱性の高いサーバは、一部のプロファイルを読み取ることができる。サーバを公開している同志は、自分のサーバを外からスキャンしてみれば危機意識の向上に良いかもしれない。もちろん悪用は絶対いけないが、これで読み取られるようなサーバを平気でネット上に公開するWEB運用者も悪い。


■ネットワークがダウンしました。(2004.8.19)


 盆前から怪しいパケットが増えて、とうとうネットワークがダウンしてしまいました。 ウィルスの仕業と思いますが、7日経った今も正体がわかりません。WindowsUpDateが充分できていないWindows-XP機が暴走をしているようなので、急ぎSASSERのセキュリティパッチを適用しました。ちなみにSASSERのパッチは前回発生当時のパッチとは異なります。亜種に対応するものが配布されていますので、不安のある方は調べてください。


■ルータを交換しました。その後。(2004.7.7)

 
購入したルータは、やはり法人向けだけに設定が難しい。特に管理人の場合、サイトの運用を並行しなければならないため、うっかり侵入を許してWEBサーバを壊すわけにもいかず。こんなことであれば、一般向けの簡単なネットボランチシリーズを購入すれば良かった。でもがんばるのだ。

(1)ルータ機能
 プロバイダのアカウント設定をし、まずはインターネットが接続できるようにする。さらにサーバを公開する場合はNATを設定し、ルータの取得したグローバルアドレスをWEBサーバに結びつける。

(2)ファイアーウォール
  悪質な種類のポートスキャンやネットワークウィルスの侵入を、特定のIPやポート番号を禁止したり許可したりする。

 ファイアーウォールの設定を記載しておく。
192.168.1.2がやもめサーバのローカルアドレスである。実は下記の設定は管理人が考えて書いたものではなく、同じYAMAHAルータRTA54iの設定を移植したものである。同機はネットボランチシリーズ特有の簡易なWEB設定画面があり、ここで設定した内容を設定ファイルとして出力してRT-105e に入力してみた。一部互換性のないコマンドを翻訳した結果、そこそこ動いている。まだ若干甘そうだが、シマンテックのセキュリティチェックを行った結果、WEBを公開するポート80を除いては、塞がっているとの診断を得た。    ............
ip filter 100000 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 100001 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 100002 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_dgm *
ip filter 100003 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_dgm
ip filter 100004 reject * * udp,tcp netbios_ssn *
ip filter 100005 reject * * udp,tcp * netbios_ssn
ip filter 100006 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 100007 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 100080 pass * 192.168.1.2 tcp * www
ip filter 100099 pass * * * * *
ip filter 200000 reject 10.0.0.0/8 * * * *
ip filter 200001 reject 172.16.0.0/12 * * * *
ip filter 200002 reject 192.168.0.0/16 * * * *
ip filter 200003 reject 192.168.1.0/24 * * * *
ip filter 200010 reject * 10.0.0.0/8 * * *
ip filter 200011 reject * 172.16.0.0/12 * * *
ip filter 200012 reject * 192.168.0.0/16 * * *
ip filter 200013 reject * 192.168.1.0/24 * * *
ip filter 200020 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 200021 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 200022 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn *
ip filter 200023 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn
ip filter 200024 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 200025 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 200026 restrict * * tcpfin * www,21,nntp
ip filter 200027 restrict * * tcprst * www,21,nntp
ip filter 200030 pass * 192.168.1.0/24 icmp * *
ip filter 200031 pass * 192.168.1.0/24 established * *
ip filter 200032 pass * 192.168.1.0/24 tcp * ident
ip filter 200033 pass * 192.168.1.0/24 tcp ftpdata *
ip filter 200034 pass * 192.168.1.0/24 tcp,udp * domain
ip filter 200035 pass * 192.168.1.0/24 udp domain *
ip filter 200036 pass * 192.168.1.0/24 udp * ntp
ip filter 200037 pass * 192.168.1.0/24 udp ntp *
ip filter 200080 pass * 192.168.1.2 tcp * www
    ............


■ルータを交換しました。(2004.6.16)

 これまでインターネットの接続にプラネックス社BRL-04Fを利用していたが、ウェブサイトを運用する管理人には少しファイアウォールに不満があった。同機はデフォルトの遮断機能のほかにユーザー側で着送信を禁止できるのが5種類しかない。(もちろんインターネットに接続するだけの用途であればプラネックスのBRLシリーズは必要十分である。)以前より会社でYAMAHAルータを利用し、ファイアーウォールをはじめとする設定の細かさとその優秀な性能を感じていたので、同社のルータラインアップの中から法人向けの一番安価(市場価格6万円前後)なRT-105eを選んだ。30人程度の同時接続環境を対象とした小規模オフィス向けである。

 大きさは大人用弁当箱?とちょうど同じ大きさ。WAN側1、LAN側4コネクタの構成。購入時注意する点は、一般向けルータと違って出荷状態で自動的にデフォルトのIPアドレスが振られる機能がない点。まずシリアルコネクタを接続してTELNET等でIPアドレスを設定しなければならない。 よってシリアルケーブル(リバースDSUB9ピン)も併せて購入する必要がある。
 次回、設定の苦労を掲載する。

■HUBの過熱トラブル(2004.4.30)


 先日休みにネットワークがつながらないとの呼び出し。広範囲に渡り不通状態にあり、原因はそれらを統括する親HUBの故障。机単位のHUBは当然机に置くが、それらのHUBをひとまとめにする(カスケード接続)親HUBも他の子HUBと同様利用者席に置いていた(下図現状構成参照)。
 故障した親HUBは利用者の回覧書類やボックスなどがその上に積み上げられたことで熱がこもり、オーバーヒートを起こしていた。利用者から見えないところにHUBを置くと扱いが粗末になるため、あえて机上に出していたが、すでに山に埋もれていた。
 HUB等ネットワーク装置は多くの場合40度以上の室温での稼動を保証していないから、特にこれからの季節は周辺の風通しの都合ですぐ稼動保証値をオーバーする。管理者は機器の設置に最善の注意を願いたい。
 うちでは、下図改良構成案のように親HUBを利用者席から話すことを検討する。しかしネットワーク機器を故障に至らす利用者意識も改善せねばなるまい。

■光接続のトラブル(2003.7.20)


 ネットワークが不安定との連絡にかけつけた事業場は、同じ敷地内に隣接する事業場内のサーバに450mの光ファイバーを介して接続していた。特にパフォーマンスを要求する業務アプリケーションの動作は実用に耐える状態でなかった。光ファイバーから先の接続が悪いことから、光ファイバー両端のメディアコンバーターにそれぞれテスト用端末を1台ずつ接続し、それぞれお互いに相手へPINGを実行したところ、10回に1回程度の割でRequest time outを繰り返す(下図)。
両端のメディアコンバーターを交換しても、業者を呼んで光ファイバーの端面を再融着しても、直らなかった。同じ光ファイバーで100MBPS規格で通信していても、伝送方向を定期的に切り替えて送信する半二重方式、伝送方向を上下専用線に分けて送る全二重方式では、前者に412m、後者に2Kmの距離制限がある。これまでこの2種類の伝送方式を意識しないで450mの距離を利用してきたが、半二重方式の最長412mとする規格の許容範囲で辛うじて通信していたとすれば、諸環境のわずかな劣化で、いつ412mの距離制限に引っかかってもおかしくはない。既存のメディアコンバーター(AMP110C)には半二重全二重の設定がないため、別メーカー(富士通F9190RF2)の全二重固定タイプに交換したところ、完全復旧した。
 つながっているからいいとは思わずに、普通に稼動中の部分についても、規格の推奨する通信をしているかどうかをあらかじめ確認しておくことが、トラブルを未然に防ぐ。トラブルが起こって駆けつけるのも保守ではあるが、事前に規格通りのネットワークであるかどうかを確認しておき、未然にトラブルを発生させないことこそ「保守」なのだ。教訓である。


■LANコネクタの配列(2003.5.13)

 ご存知の方もあろうが(いや知らない人の方が珍しい?)、ストレートケーブルを例にとれば、両側のコネクタ(RJ-45)へ差し込むリード線の色配列を同じにすれば良いというものではないのだ。ノイズを相殺するように撚って2対を束ねてあるリード線(撚線)を規則正しく並べなければならない。実は管理人がそれを知らなかった当時作成したケーブルがいくつか残存して問題を起こしている。特に100MBPSでの通信が普通になり、ギガビット通信が普及しつつある今、こうした配列の誤りは致命的である。主な現象は接続が不安定になるのだが、LANケーブルを自作された方でこれを知らなかった場合は、ケーブル配列を確認されたい。10m以内であれば多くの場合平気でつながるが、これを修正することで通信スピードが飛躍的に向上する場合がある。


■HUBのスピード(2003.4.21)


 本社の移動作業に伴い、HUBを10BASE−Tから、10/100BASE両対応のものに交換した。すでにギガビット対応の製品が出る今、遅れた話だが、うちのようなMicrosoftネットワーク以外にNetWareが混在する環境では、なかなか踏み切れずにいた。通常10/100BASE両対応のHUBはオートネゴシエートといって、速度を自動認識して接続するが、IPX/SPXを利用する10MBPSのネットワークは、オートネゴシエートHUBにはうまく認識されない。もちろんIP接続は問題なく、10MBPSも100MBPSも認識される。
 また余談であるが、スイッチングHUBの適用を誤ると、速度が思うように出ない。スイッチングHUBをむやみに置く例を見るが、基本的にダムHUBを上位に置くことが重要である。管理者は、無駄のないネットワーク構築のため、スイッチングとダムの違い、ネゴシエートHUBの問題点やインテリジェント機能の活用を大いに理解いただきたい。

■HUBとケーブルの管理(2003.4.8)

 うちの会社の本社が組織変更により内部で大移動した。そのままの部署はほとんどなく引越しと同じようにネットワークの全面作り直しとなった。他の事業場で、恐らく利用者によると思われるHUB〜HUB間を2本ケーブルでつなぐといういわゆるループ線が見つかったため、本社を機にケーブルを利用者に触らせないように運用管理することとした。ループ線はその間の速度が本数の2乗に比例して速度が落ち、へたをすれば接続しているHUBではなく、上位のHUBが故障するという恐ろしい設定行為である。どうもネットワークが遅いという悩みがある管理者はループ線も疑ってみた方が良い。
 HUBに番号をつけ、HUBとHUBを結ぶケーブルには双方のHUBを示すナンバリングをした。またHUBに接続するケーブルにも、接続する場所を決め、すべてHUBを示すナンバーと固有のケーブル番号を付けた。当然のことと思われるかもしれないが、規模が大きくなればなるほど(いっそよっぽど大きければまた別)、このへんに手が回らなくなる。
 さらにはケーブルにきっちりHUB穴との対応番号を付けて、差込場所を変えたり、勝手にLANケーブルを増設されたことがすぐわかるようにした。当たり前のことだが、なかなかできなかった。

■プリントサーバが異常通信(2002.9.9)

 新型プロトコルアナライザで、不正パケットを送信するノードを調査した。課金制のWAN回線上で、同時期に複数の事業場から課金上昇の報告を受けたものである。一事業場に絞って3日ほどランニングさせたところ、最近新たに導入した2台のプラネックス社製プリントサーバMAX300が、存在しない同じノードへパケットを延々投げ続けていることがわかった。通信用ルータまで到達して課金を上げているかどうかは定かでないが、異常であることに違いなく、修正をした。送信状況は下記。

 「0090CCXXXXXX → 090007FFFFFF プロトコル  IEEE 802.2」

【解説】 送信側 0090CCXXXXXX プラネックス製プリントサーバMAX300のノード 
 受信側 090007FFFFFF  正体不明のノード  コードは16進数(0から9,A〜F)12桁
    6桁(製造メーカーの固有コード)+6桁(ネットワークボード固有コード) 

   0090CCXXXXXXの場合
     0090CC:プラネックス社のカンパニーコード
     XXXXXX:機器固有のアドレス(同じものは存在しない)


 同機はTCP/IPとIPX/SPX双方対応であり、TCP/IPで接続する場合にIPX/SPXの設定についての明記はなくそのままデフォルトで使用したが、上記の使用してもいない発信がここの事業場では時間当たりの全体パケット容量の8割を占めていたことからパフォーマンスもそれなりに落ちていたと予想する。相手の090007FFFFFFはそのコードからもわかるようにこの世に存在しない意味不明なノード。もちろん場内に存在しない。製品の説明書に使用環境以外の設定について明記がなくとも、殺しておくべきなのか。急ぎIPX/SPXの設定に所定の内容を入力したところ、この通信は消えた。詳細後日。

* 090007FFFFFFは存在しないノードアドレスだが、2台設置したMAX300プリントサーバがいずれもこのノードへ、IEEE802.2規格のパケットを投げていた。場内のIEEE規格は802.3だから、仮にこのノードが存在しても接続はできない。


■使いやすくなったMACのネットワーク共有(2002.6.6)

 従来のMACOS9までは、Windows機とのファイルの共有をしようとした場合、FTP転送するより他なかった。それもPWSを導入してWindows側を仮想サーバにしてはじめてできるものであった。共有することを目的にした各種ソフトウェアも多数あったが、いずれもOSの動作に依存するため、けっして使いやすいものではなかった。MACOSX(オーエステン)では、標準でWindowsと同様の共有ができるようになった。

左上 メニューの移動→サーバへ接続 
右上 smb://ユーザ名@ドメイン名/フォルダ名
左下 地球マークの共有フォルダがデスクトップに現れる。
右下 簡単にWindowsのファイルが表示されアクセスできる。

■プリントサーバの選定(2002.5.23)

 社内にネットワークを導入した当時から使用してきた、「インテル製ネットポートプリントサーバ」が販売中止になった。このことから、業務に通用するプリントサーバを探している。現在とりあえず導入した「PCI製Mini300plusプリントサーバ」は、IP接続では接続がちょくちょく切れる。IPX接続もサポートしているが、これはさすがに粘り強く接続を維持するようだ。IPXプロトコルを発行するNetWareサーバは廃止の予定にあり、IPで安定した接続を維持するプリントサーバを探している。誰かご教示いただきたい。


■ARPコマンド(2002.5.19)

 ARPコマンドについて、以前記載したが、やもめサーバダウン時に消失したため再度書くことにする。
 ネットワーク上のすべての機器にはMACアドレスという1台1台固有で絶対消えることのない識別アドレスがある。NetWareではこれを直接接続に使用していたのだが、マイクロソフトのネットワークではIP番号をこれに関連付けて接続している。ところがルータなどで、IP設定をDHCPにしてうっかりリセットしてしまったり、設定したIP番号を忘れてしまったりすると、IPをいくつで獲得しているのかわからなくなることがある。すべてのIP番号をぶつけて検出するソフトもあるが、ARPコマンドを使用すると、簡単にIPのわからなくなった機器を捕まえることができる。実施はコマンドプロンプトから行なう。
 ARP -S [IPアドレス] [MACアドレス]
例えば、 ARP -S 192.168.1.1 00-90-cc-14-oa-11 とすれば、ping 192.168.1.1で00-90-cc-14-oa-11のMACアドレスを持つ機器は反応してくれる。ただしこれはARPコマンドを発行したパソコンで暫定的に関連付けたものであるから、これで取り急ぎ機器に接続して、機器所定の方法でIP番号を設定しなければIPは消えてしまう。この便利なコマンド、プロのSEやネットワークエンジニアには当たり前なのだろうが、管理人は感動した。


■プリンターを変えるとき注意すること(2002.4.2)

 OA機器の変更に伴い発生する問題は数あれど、プリンターの機種の違いによる出力の差は特にいやらしい。ワープロや表計算であればマージンや行間の調整で如何様にもなるが、定型フォーマットの業務出力は始末が悪い。キャノンプリンターからリコープリンターへの変更による問題はある程度覚悟していたものの、同じリコーのプリンターでも機種やドライバの違いにより勝手がずいぶん違うことがわかった。
 出力プログラムにクリスタルレポートを使用しているが、B4で設計した帳票をA4に縮小印刷するため、プリンターの微妙な仕様の違いが思わぬ落とし穴となりやすい。今回発覚したのは、業務システムの注文書出力で、1枚横に明細が5行で出力されるものが、1枚に収まりきれず常に2枚で出力されるというもの。次回、プリンタのドライバテクを疲労...じゃなくて披露する。

■リコープリンターとPCIプリントサーバ(2002.3.22)

 メタフレームは対応プリンターを選びます。サーバーとクライアントに同じ種類のプリンタドライバを入れなければなりません。長年キャノンのLBP−406G2を使用してきましたが、キャノンが世界に誇る「LIPS3」が、メタフレームでは対応せず、サーバを落とすことが判明。リコーのプリンターに置き換えることとなりました。機種は法人買いでも9万円を切るA3対応標準機NX410。プリントサーバはプラネックスコミュニケーションのMini300Plus。ところが、NX410とMini300Plusの接続がうまくいきません。キャノンのプリンタやインテルのプリントサーバを試したのですが、この組み合わせだけが印刷できません。解決の答えはプリンタドライバにありました。
 WEB上に、一緒に並んでいるミニドライバというものを使用したところ、すんなり印刷できました。さらにメタフレームを構成するWindows-NTのTSE(ターミナルサーバエディション)にも唯一対応しているドライバというのです。ミニの名のとおり、容量はフロッピーに入るほど小さく、機能もそれなりに削られているようですが、まさかそんな違いがあるとは!

■WAN上にIPを開通(2001.9.15)

 先日、WAN上にIPプロトコルを流しました。現状のIPX/SPXはNetWareサーバが存在する年内は稼動を続けるため、それとは別のルータと回線を使用しての開通です。これは,すでに設置を完了した本社のメタフレームサーバへ、地方の事業所からの接続を試みて動作を確認したものです。


■プロトコルの変更(2001.8.26)

 これまで、NetWareの絡みでIPX/SPXをローカルはもちろん事業場間接続にも使用してきましたが、新しい業務システムを入れる関係から、TCP/IPに変更していきます。すでに現状の通信線と並行してTCP/IPの回線も敷設を完了しており、各パソコンのIP番号を決定する段階にあります。  IP主流の現在、IPを決めるという作業は当然のことなのでしょうが、IPX/SPXのようにただつなげば良いというネットワークに慣らされてきた当方、現在各事業場の固有IPを決めるのに四苦八苦です。
 一応、以下のように決めました。
 192.168.X.Y
 X=事業場番号 50〜255
 Y=機器番号   10〜250

 事業場番号の50未満は本社の予約番号で、サーバに与えます。また機器番号の10未満はサーバの番号、250より上はルータ等通信装置の番号です。今度のシステムでは本社にしかサーバを置きません。10月には並行テストを開始する予定です。


■異常通信(2000.9.24)

  異常通信が続いている事業場があります。NetWare4.1Jを使用している点は他の事業場と変わらないのですが、なぜかここだけ電話代がかさみます。以前は事業場独自のNTサーバが稼動していたのですが、当部署管理のNetWareサーバを配置し、ようやく他の事業場と同じ環境にすることができました。ところが、それ以降電話代が上がっています。
 以下に挙げる点は異常通信の原因としてすぐに疑う点で、すべて対処したのですが...
・プリンタが他の事業場のネットワークに接続している
 他の事業場でネットワーク接続設定をしたままパソコンを持って帰って使うと、WANを通して接続してしまう。
・すでに存在しないサーバやクライアントを宛先にしたショートカット
 ここの場合、NTサーバを参照したショートカットを持つパソコンが、すでに撤去されたNTサーバを追っかけてWANに出ていく。またMicrosoftネットワークの共有設定が不完全だと問題を起こします。
・IPに存在しないアドレスが設定されている
 いずれにしてもクライアントの設定にまつわる問題と思われ、機器設定の統一が必要です。ただこれまでにも2度ほど調査に行ってるのですが、特別問題は見られませんでした。